地球資源の保全
クローダは地球と社会の繁栄のために、クローダと自然の相互に有益な関係へ向けてテクノロジー、理解力、社内の専門知識を応用しています。
クローダは長年にわたり自然とリーダーシップコミットメントの関係を構築し、積極的な取り組みや土地のフットプリントの監視、技術的イノベーションを通じて、マイナスのインパクトを軽減するだけでなく、自然と人々の生活を積極的に向上させるための活動を可能にしました。
当社の製品によって、バイオベースの原材料の栽培に使用する以上の土地を節約できるようになります。また当社のイノベーションは気候変動や土地の劣化の影響を軽減させるのに役立ち、作物の栽培に適した土地がより多く使えるようになります。「Land Positive(土地に対しプラスの影響を与える)」になることで、クローダは国連が定める以下のSDGターゲットに向けて直接貢献してまいります:
SDG 2.3, SDG 2.4, SDG 12.2, SDG 13.2, SDG 15.2, SDG 15.3, SDG 15.5
Land Positive: 2030年の世界
進捗
クロップサイエンスのイノベーション
資源と生物多様性の保全
2022年に着手した2つの画期的技術によるメリットはお客様との実地試験で証明され、当社の協働的アプローチやお客様との親密な関係の重要性を実証しました。これら最新の革新的技術は生物多様性を保全し、変動する気候や土地の劣化による影響を軽減させており、2020年以降全部で4件の画期的技術に着手しました。
当社は2024年までに画期的技術が10件という主要目標、および平均2件を毎年市場に出すという2030年の目標達成に向けてその歩みを加速させており、目標に合わせてお客様が気候変動や土地の劣化の影響を軽減するための力になっています。
2023年にEU法へ採用されることが予想されるEUおよびEEAでの種子処理からマイクロプラスチックを排除する新たなルールの立法過程に密着してきた企業として、当社は4年前にマイクロプラスチックフリーの種子処理ポートフォリオへの道を歩み始めました。2022年には、この法令に関する当社の理解とこのテーマに関するより広い知識を伝える目的で「種子処理におけるマイクロプラスチックフリーの未来」という白書を発表し、業界にとってそれが何を意味するかについて、また協力や連携がその法令の効果的な採用を支援する上でいかに役に立つかについて勧告を行っています。
もっと広くいえば、当社の安全で持続可能な設計アプローチの中では、イノベーションの初期段階における生分解性スクリーニングは重要な成功基準のひとつです。当社は認定を受けた試験パートナーや分野の専門家らと協力しながら、ポリマーの生分解性を測定する能力をさらに構築しようとしています。自動テストを含め、このようなスクリーニング能力を備えた専門家ラボが、既存拠点のプリンストン、デアズベリー、エンクホイゼンと3か所に設置される予定です。
土地の利用
刺激的なイノベーション
2019年、COP15で昆明・モントリオールの生物多様性枠組み(Global Biodiversity Framework:GBF)が採択されるほぼ4年前に、当社は自然や生物多様性に対する私たちの影響を理解するための前提条件として、土地のフットプリントを詳細に理解する必要があることに気付きました。当社のアジュバント技術で収穫高を向上させると、1トンの作物を栽培するのに必要な土地の面積が削減することに繋がります。これは作物を栽培するのに必要な土地の減少に伴う炭素と水の節減を考慮した土地の節約分として表されるもので、Avieco社により外部認証されています。
2022年、当社の種子コーティング、アジュバント、バイオ賦活剤による収量のメリットを組み合わせると、節約された土地の総面積は145,709ヘクタールでした。これはサッカー場204,074個分に相当し、前年比5.7%の増加となり(2021年:33,735ヘクタール)、2019年のベースラインを58.0%上回りました。2019年を上回り、少なくとも年間80,000ヘクタールを節約するという2024年の中間目標、および2019年を上回り、少なくとも年間200,000ヘクタールを節約するという2030年の目標の達成に向けて、引き続き順調に進んでいます。2022年に当社が節約した土地の58.2%はアジアとラテンアメリカで、食料生産性に対する需要と森林伐採の脅威が最も大きい地域に焦点をあてています。