メガトレンド
クローダは市場やサプライチェーンに影響を及ぼすトレンドの中で、当社の「コミットメント(Commitment)」の実行が地球や社会に対するプラスのインパクトを最大化しうる3つの重要な世界的課題を特定しました。2030年までにClimate, Land and People Positiveとなる当社の「コミットメント」へ向けて、それぞれに対する対応はさらに進化し続けています。
課題
2022年に世界の人口は80億人を突破し、2050年には100億人近く¹ に達すると予想されています。増加の大部分は東南アジアとアフリカであるとされています。この増加する人口に食料を供給するには、2050年までに農業生産高を70%² 増やす必要があり、これを持続可能かつ再生可能な方法で達成することが課題となっています。農業はこれまで収量向上へのシフトを経てきましたが、現在米や小麦といった主要作物の収量は、世界の集約農業地域の一部で増加が止まっています。農業用の土壌は酷使され、また化学肥料に過剰に曝されてきたためにその活力が損なわれ、32億人の人々³ 、特に貧しい地方コミュニティや小作農の食料安全保障が脅かされています。最も適した土地はすでに農地化されていることから、これを成長させることは、その大半が適性の劣る土地でのより高い収量やより強い作物からもたらされ、これを劣化した生態系の回復によって支えていくということになります。
1. 国連「世界人口推計2022」
2. 国連食糧農業機関「2050年までの世界の食料需給見通し」
3. 地球環境ファシリティ「土地劣化」
発展途上各国での可処分所得の増加による中産階級の拡大によって加速される人口増加と消費の増大は、水や気候、生物多様性、希少な天然資源などのプラネタリーシステムに対する圧力となっています。こうした課題に対処するには、消費や循環性に対して変革的な新しいアプローチが必要です。
例えば、今後数十年で最も大きな課題の一つは、カーボンネットゼロ社会への移行だけではなく、気候変動を緩和と適応、社会的不平等への対処の際に、自然が果たす役割を受け入れたうえで、移行することです。主には先進国市場ですが中国をはじめ世界中でもますます多くの消費者が、責任をもって行動し、こうした社会的課題を理解し、自然を保護して回復させ、その原因を軽減させ、変動する気候というマイナスのインパクトに順応するためのソリューションを提供すると確信する企業を支援しています。
より迅速で繋がったサプライチェーンを推進するデジタル化
"デジタルは透明性に対する期待を変化させ、消費者は企業が自社の事業だけでなく、サプライチェーンや製品の廃棄まで責任を持つことを求めています。また、デジタルにより、新たなトレンドが取り入れられるスピードが速まり、企業が変革的ソリューションをどこからでも提供できるようになりつつあります。つまり革新的で非常に有効で、環境影響が小さく、持続可能な形で原料が調達され、明確にラベリングされた製品が成功するのです。"
当社の市場におけるメガトレンド
こうした世界的な変化に対応し、コンシューマーケアとライフサイエンスの市場では2つの技術的メガトレンドが生まれており、クローダのようなサプライヤーの革新的成分が地球や社会に大きなプラスの影響を与えることを可能にします。
メガトレンドの恩恵を受ける
工業用分野事業の大部分の売却と、近年行った買収により、クローダの当社の市場を再構築するような強力なメガトレンドとより密接に連動するための大幅な再配置を行いました。当社はコンシューマーケアとライフサイエンスの市場において高付加価値のニッチ分野に焦点を当てた専業企業へとなりつつあります。
私たちは消費者の健康、幸福や自信、自己肯定感の促進に役立つす成分を開発し、コンシューマーケアにおいて日々の生活にプラスの影響をもたらしています。 医薬品分野のポートフォリオを改めて見直し、開発ニーズが最も高い分野に焦点をあてることで、ヘルスケアの未来をを切り開こうとしています。クロップケアは市場の発展のきわめて重要な時期にあります。私たちは持続可能な農業のために革新的な取り組みを行っており、現在の持続可能性への課題に貢献し、明日のバイオ農薬を届ける新たなシステムを開発しています。